font-familyプロパティの指定をする上で知っておくとよいことを紹介します。フォントの種類、代表的なフォント、Webフォントなどについて取り上げます。
前提知識
フォントの種類
日本語フォントであれば、 明朝体
とゴシック体
の使い分けを考えます。
明朝体
は、ウロコがついていて「長文」などに向いています。ゴシック体
は、文字線の太さがほぼ同じで「タイトル」や「見出し」に向いています。
欧文フォントであれば、セリフ
とサンセリフ
の使い分けを考えます。
代表的なフォント
代表的なフォントについて記載します。
種類 | フォント | 補足 |
---|---|---|
明朝体 | 游明朝体 | Windows |
明朝体 | ヒラギノ明朝 | Mac |
明朝体 | Noto Serif JP | Google Fonts |
明朝体 | 小塚明朝 | Adobe Fonts |
ゴシック体 | メイリオ | Windows |
ゴシック体 | ヒラギノ角ゴ | Mac |
ゴシック体 | Noto Sans JP | Google Fonts |
ゴシック体 | 小塚ゴシック | Adobe Fonts |
セリフ | Times New Roman | Windows, Mac |
サンセリフ | Arial | Windows, Mac |
サンセリフ | Helvetica | Mac |
サンセリフ | Roboto | Google Fonts |
Webフォント
フォントを利用する上での注意点ですが、指定フォントがインストールされてないパソコンでは表示できません。
Webフォント( Google Fonts
など)といって、インターネット上で配信されているフォントデータを以下のように取り込み、Webサイトで利用することで、Mac、Windowsの違いなどを考慮せずともフォントを利用できます。
<link rel="stylesheet" href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Roboto:300,400,500,700&display=swap" />
ただし、日本語フォントは容量が大きいので、ページの表示速度に影響を与えるデメリットもあります。デメリットを考慮して、Webフォントを利用する場合は、欧文フォントのみに利用するなどにしたほうが良いかと思います。
font-familyの指定方法
フォントは font-familyプロパティ
で指定できます。
font-family: フォントファミリ名1, フォントファミリ名2, 総称ファミリ名;
上記例では、フォントファミリ名1
がPCにインストールされていれば、 フォントファミリ名1
が利用されます。フォントファミリ名1
がPCにインストールされておらず、 フォントファミリ名2
がPCにインストールされていれば、 フォントファミリ名2
が利用されます。
先に記述したフォントファミリが優先されるため、日本語フォント
より先に 欧文フォント
を指定しておくと良いです。
最後に、総称ファミリ名
を追加しておくことが推奨されています。総称ファミリ名
としては、ゴシック系の sans-serif
と明朝系の serif
などを指定できます。フォントファミリ名1
フォントファミリ名2
ともPCにインストールされてない場合、総称ファミリ名で指定した系統のフォントを自動で表示されます。
/* 指定例 */
font-family: Arial, "Hiragino Kaku Gothic ProN", sans-serif;