LinuxでSWAP領域を確認・作成する方法を紹介します。freeコマンド、mkswapコマンド、swaponコマンドを利用します。
目次
SWAP領域とは
ハードディスク内に設置される領域です。メモリー容量が足りなくなった時、メモリの中で不要な部分をSWAP領域に移動させます(スワップアウト)。
ハードディスクへのアクセスは遅いので、スワップアウトが多発するとパフォーマンスの低下に繋がります。どうしてもメモリが足りない場合、SWAP領域を利用します。
SWAP領域の確認
SWAP領域は、freeコマンドで確認できます。
$ free -m
total used free shared buffers cached
Mem: 3955 293 3662 80 11 214
-/+ buffers/cache: 68 3887
Swap: 0 0 0
SWAP領域が「0」となっていますね。
では、SWAP領域を作成します。
SWAP領域の作成
SWAP領域用のファイルを作成
$ sudo /bin/dd if=/dev/zero of=/var/swap.1 bs=1M count=1024
1024+0 records in
1024+0 records out
1073741824 bytes (1.1 GB, 1.0 GiB) copied, 1.29765 s, 827 MB/s
「/var/swap.1」という1GBのファイルが作成されました。
(中身は、0で埋め尽くされています)
SWAP領域作成
( mkswapコマンド )
作成したファイルをSWAP領域にします。
$ sudo /sbin/mkswap /var/swap.1
mkswap: /var/swap.1: insecure permissions 0644, 0600 suggested.
Setting up swapspace version 1, size = 1024 MiB (1073737728 bytes)
no label, UUID=b40d46b5-04ac-4d4f-b739-0bd44ae12e77
SWAP領域を有効化
( swaponコマンド )
作成したSWAP領域を有効化します。
$ sudo /sbin/swapon /var/swap.1
swapon: /var/swap.1: insecure permissions 0644, 0600 suggested.
以上でSWAP領域を利用できるようになりました。
確認します。
$ swapon -s
Filename Type Size Used Priority
/var/swap.1 file 1048572 0 -1
$ free -m
total used free shared buffers cached
Mem: 3955 1343 2612 80 11 1239
-/+ buffers/cache: 92 3863
Swap: 1023 0 1023